『成功の9ステップ』ジェームス・スキナー やや辛口レビュー

投資

著名ユーチューバーもふもふ不動産をはじめ、さまざまな有名人に愛好家がいるスキナー氏

不動産投資家・トレーダークラスタで大流行

不動産投資家や株トレーダーの間で、ここ最近ずっとこの商材に関して話題になっているので、取り上げることにしました。具体的には本とCDボックスを買って全部何度かループしてみました。

要点箇条書き

  • 他人に相談できない問題がある人向け
  • 引っ込み思案、内弁慶を改善したい人向け
  • 本よりはCDのほうが良い
  • 技術も最先端ではないがこの分野では安価である
  • 私はあまりなじまなかった

本商材は、私個人的には全然効果がありませんでした

おそらく、それは私が、詳細を述べるのは避けますが、例えば、東京芸術大学の大学院で修士号を持っていたり、国の助成で作品作りをしたり、そこそこ社会的な成功をしている人間であったことが、あるからかもしれません。ただ、聞いていると、投資家・経営者が、このCDを勧めあい、共有しているのがわからなくもありません。

この分野は、学問的に「コーチング」という分野

このCDで使われている手法は、アメリカのグリーンベレー部隊の教育プログラムで使われて有名になった、いわゆる『コーチング』というジャンルに当たります。

この分野の第一人者は、ルー・タイスだと言われています。

ルー・タイスは、アメリカのオリンピック代表コーチやアメフトの有名コーチの育成から、フォーチュン500企業の上位20%が受けているプログラムである「TPIP」というプログラムの発案者であり、日本では、オウム事件の洗脳解除で名を馳せた苫米地英人氏などが弟子筋です。

このCDは、その彼の手法をスキナー氏のアレンジしたものだと思われます。

タイス氏の著作

苫米地英人氏のアレンジ型プログラム

教材で、使われている技術はアメリカのセールスマンの間で流行となった90年代から2000年代初めの技術を、日本の資産家のためにアレンジした商材だと思われます。

苫米地英人さんやルー・タイスの書籍は、正直、日本ではそれほどヒットしていません。

それに対して、型落ち感があるとはいえ、スキナー氏の商材は日本の資産家にはかなりの浸透度があり、あくまで日本人にはオーソドックスな技術の中の、「感情的な面でローカライズ」されたものが必要で、かつ、結果につなかったということだと言えます。

CD前半の健康に関する情報は、元医学系の編集者である私から見て、かなり怪しいものが多いです。

ただ、日本人には向いているのはよくわかる

ですが、日本人的な内向きの力を理解しつつ、自分を奮起させたい、豊かになりたいと、いう欲望を引っ張り出して、それを高めるやり方は、とてもうまいと思います。
例えば、周りの人に自分のやりたいことを相談できない人や支えてくれる人がいない、という人には、かなりの効果は期待できるかもしれません。ただ、いろいろどうかなーと個人的に思います。

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