『株主優待』が届かない。が、増えている。配当株を持つようになってわかったこと。

投資

優待株投資を始めて3年。ある日の出来事

サンマルクHDの優待が届かないので、IRに問い合わせをした

サンマルクホールディングスの株主になって、ちょうど3年目の出来事。それまで少なくとも6月の中旬に届いていた、優待カード(20%引き)を含む招集通知がいつまで経っても届かない、ということが起きた。日頃使っているので、どうしても届かないとやばい。どうしよう……。

ということで、恐る恐るサンマルクホールディングスのIR担当まで電話をしてみた。

関連記事:年率利回り約25% サンマルクホールディングス の株主優待を半年間使ってみた。日本最強の株主優待のレポート

6/7に全国発送 6/19になっても届かない IR担当者との会話

サンマルクホールディングスの優待はこんな感じです。

  • 条件:100株以上で優待カード1枚支給
  • サンマルクホールディングスグループ直営店及びフランチャイズ店の全店にて20%引き
  • 有効期間中は何度でも繰り返し利用可能

サンマルクHDのIR担当部署は、本社のある岡山のレストラン事業部にあり、何度か電話の取次があったものの、かなり丁寧に対応していただいた。

その上で、無事に再発行ということで郵送してことなきを得た。

その郵送方法を熟知した何者かが、途中で抜き取っている可能性

サンマルクHDのIR担当者とやり取りしている中で分かったのは以下の通り。

  • 6/7にほふり(三菱UFJモルガン証券:関東)から発送
  • 到着は遅くても6/12前後
  • 東京の支店まで郵便物は届き、配送になる前に抜き取られている
  • 私のマンションの郵便セキュリティ上、ポストに入ってからの抜き取りは不可能
  • 郵送中もしくは、郵便局内での紛失が確定的

普通郵便の追跡不可能性を熟知した者の存在

この時期に同時に、フリマサイトで発生したのはいわゆる大量の優待転売である。

しかもこの転売、特定の短期アカウントが、一度に複数の優待をまとめて大量売却するというもので、サンマルクの優待カード以外でも、サイゼリアやマクドナルドの大量転売があった。

ほふり(証券保管振替機構)管理により、株数に関係なく1人1枚のサンマルク優待が……

この時期に、発生したのが以下の画像。

つまり、一人で複数枚(最大10枚のケースも)のサンマルクHD優待の転売である。

一人の株主が1枚上の優待を取得できる、というのは、たとえクロス取引(信用優待取得)であっても100%あり得ない。これは、実質的に他人の優待を転売しているということになる。

そして以下の画像を見てほしい。サンマルクHDの優待を複数枚転売している売主ユーザーが、他の優待も大量転売している証拠である。

優待ばかりを売りに出している転売業者のアカウント出品リスト。果たして、一人の人間がこんなにも大量の優待を手に入れることができるのだろうか。しかも、優待の発想が始める6月初旬に出る。時間がなさすぎるし、どんな神技を使っても不可能だ。

ただ、このユーザーは、超短期のアカウント登録で、その後消える(6/17に消滅確認)。

つまり、毎年、このような手法をとっているということを示している。

これらは、明らかに普通郵便の特徴である、追跡不可能性を熟知したものが、ごっそり郵送中の優待(収集通知)を抜き取り、それを常習的に売り捌いているにほかならない。

ヤクザとか違法業者ができるアクションではないし、郵便箱から優待を抜き取るにしても、そもそもそも誰がどの株を持っているかなども不明なので、郵送中の抜き取りしか考えられない。

となると、疑われるのはどう考えても郵便局員とその関係者だ。

私としては、このことをぜひ、国や日本郵便が対処して、独自の調査や法整備をしてもらいたいと思う。このブログをウワサやデマ的なものだと断罪したり、否定するのはもってのほかだ。

余談:優待投資をしている株式投資仲間との雑談:「毎年5%くらい届かないよ笑」

この記事を書くにあたって、私の株式投資仲間の何人かが協力してくれた。

中には、数億円の規模の株式資産を持ち、いわゆる優待株投資家としても活動している人にも話を聞く機会があった。そんな彼らがいうには「そんなのしょっちゅう起きているよ」だ。

私が問い合わせをしたサンマルクホールディングスは、優待を再発行してくれたが、通常の優待割引券は再発行できない場合が多い。

私が話を聞いた熟練優待株投資家も「年に5%くらいの優待は届かないことを覚悟している」といっていた。だが、だからといってこれは泣き寝入りする問題でもないような気がするが……。

以上のことから、ぜひ、優待株投資をしている人は気をつけてほしいと思う。

最初のうちはほとんどこんな目には合わないだろうが、資産が増えてきたり、優待をずっともらいつづけていると、必ず経験することになるものだと思う。

そういう意味でも、優待株も届かないリスクをある程度考えて、分散するのも必要かもしれない。

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