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宣伝文
「会社の人は誰も知らないけれど、実はボク、いつ会社を辞めても大丈夫なんです!」――弐億貯男
正真正銘のビギナー投資家が生涯賃金2億円を貯めた、最小の労力で資産を増やす“手抜き投資術”とは? 月500万円の投資益なんてざら! 現役サラリーマンが株式投資で、生涯賃金2億円を貯めた! 低リスク&安定リターンすべての個人投資家におすすめの最強投資術
――入社3年目。貯金100万円を元手に、40歳をちょっと過ぎるまでには、株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。とはいえ、投資はまったくの素人。完全に知識ゼロの状態……。
日中は営業職のサラリーマンとして忙しく働きながら、株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。最初は短期売買を繰り返して失敗したが、そこでもっと落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、勝ちパターンが見つかった。
年利回り30%をキープしてトントン拍子で資産を増やし、当初の計画を前倒しで資産2億円達成!
サラリーマンにして株式投資で月400万、500万円の利益を出すことはざら。多い月には1000万円を軽く超える利益を得ている。
その手法は、元本を増やし続け、その間の追加入金ゼロと、堅実&着実!
◎「割安成長株」を見つける5つのポイント
1)成長性;直近2~3年は「増収増益」か?
2)割安性;PERが15倍以下か?
3)安定性;配当性向30%以上を公約しているか?
4)利回り;配当利回りが3%以上か?
5)ビジネルモデル;ストック型ビジネスを展開しているか?
目次
- Prologue 株式投資で生涯賃金2億円を稼いでしまった!
- 1 個人投資家は「割安成長株」への中長期投資がベスト
- 2 「割安成長株」を見つけるための5つのポイント
- 3 手っとり早く「割安成長株」を見つけるならIPO銘柄
- 4 「割安成長株」の保有テクニック
- 5 「割安成長株」の売りどきを極める
- 6 新型コロナショックのような不測の事態への対処法
- 7 投資リスクをコントロールする12のポイント
- Epilogue サラリーマン投資家として資産5億円を目指す
著者情報
弐億貯男(ニオクタメオ 1976〜)
現役サラリーマン投資家。リーマンショックの2007年に、キャイーンの天野さんが「これ以上株は下がらないだろう」と株式投資を開始したことを受けて、自身も株式投資を開始する。
ペンネームの命名は、結婚している妻が、日本のサラリーマン平均生涯賃金である二億円を目標にして見たら? と切り出したことをきっかけにしている。
一番初めに手を出して失敗した銘柄はサイゼリアだと言う(含み損を抱えながら250万円までナンピン)。それ以来、財務や決算内容を見ながら独自の手法で株式投資を行うようになった。
目標年率利回りは23〜25%だったが、2億円を達成した13年間の平均利回りは30%前後。
ブログ主による、本をさらに噛み砕いた解説と勝手な評価
コロナ相場が終わったこれからに最適な本
本書が出版されたのはコロナ禍真っ只中で、この2年間つまり2020〜2022年の大半の時期に関しては、この書籍に書かれた成長株投資は微妙だったと言える。
特に、国内株式のグロースやIPO(新規上場)に関しては地獄絵図だった。
しかし、2020〜2022年まで続いた金融相場は、これからはいわゆる業績相場に突入する。その時に光るのが、この書籍で書かれている成長株投資だと言っていいだろう。

- 相場には大きく分けて金融相場と業績相場(逆も入れると4種類)がある
- 金融相場とは、利下げや金融緩和による政府主導の相場
- 業績相場とは、企業の業績に影響される企業個別相場
- 金融相場は、成長期待が買われる
- 業績相場は、業績が買われる
- 本書は、主として業績相場での個人投資家の振る舞い方を書いた書籍だ
知識・理解を期待しない、著者からのメッセージ
本書の投資手法は、えてして高卒以上の社会人であれば誰でも可能な投資手法として端的にまとめられてあり、ある意味、リアルだと言える。そのリアルという理由は、一般的な成長株本にある多くの知識が不要で役に立たないのが、本書からばれてしまうと言うリアルさである。
本書要点をざっとまとめる
- 決算短信は最初の1ページ目だけしか見ない
- PERが15%以下の企業を買う
- 時価総額500億円以下の中小企業を買う
- 損切りラインを無闇に決めない(決算が良ければマイナスでも我慢してホールド)
- 決算が悪ければ、すぐ損切りする(1%でも含み益でも損切り)
- 一度降りた銘柄でも、監視したいものは監視を続ける。再度インすることもある
日本株は将来性が暗い。だが、日本株は成長株投資で成功しやすい
環境が整備され、経団連もあるがゆえに、株価の見込みがしやすい日本市場
現在、米国株や新興国株が日本株よりも人気だ。
だが、例えば個人株式投資家で著名な井村氏やテスタ氏など、個人投資家でミリオネアになっている日本人は断然、日本株を取り扱う投資家が多い。本書の弐億 貯男氏はその中でも、失敗をたくさんしながらも生き残っている、いわゆる大成功者ではないがゆえに人気なのだ。
それはなぜか? 理由は以下の通りの日本株の特徴があるからと言える
- 経団連や各種団体の横のつながりにより、企業倒産が少ない
- 衰退国のため業績が悪くて当たり前。好業績は必要以上に買われる
- 開示資料がそれなりに整備されている(整備されていない国がほとんど)
例えば、米国株の個別株は、業績に関係なく謎の動きをすることが多い。それに比べて、日本株は国際的にも企業業績に素直に連動している。つまり捻くれたところがないのだ。
それが本書のような投資手法を可能にして、弐億 貯男氏のような投資家をたくさん算出する原因となっている。また、衰退国とはいえ、いまだに株式総額は世界第二位で安定しているのもあるだろう。
むしろ、経済成長率や規模では日本を超えている中国、韓国、欧州などに比べて日本企業の外部資料との付け合わせのしやすさは際立っている。それだけ、海外の相場は正直ではないし、整備されていない。だから、弐億 貯男氏のような馬鹿正直な投資手法でいまだに億万長者が生まれるのだ。
儲けの全容を1日で読めるものにまとめた、集約力の凄さ
一度読んだら忘れにくい手法
本書は、一言で言うと集約力の凄い書籍だと言える。
株式投資の入り口は深く、その道中は闇だらけで、やればやるほど上手くいかない。これまでの多くの書籍は、その点を考慮して不要な情報を盛り込みすぎたものがほとんどだった。
だが、本書は本当に使える局地的な知識を、バカでもわかるレベルにまとめ上げている。
しかもなぜかわからないが、忘れにくい。
これはひとえに、弐億 貯男氏が失敗をしまくった変な投資家だった点が大きいと思う。
そう言う意味で、初心者にこれほどベストな本は今後出てこないだろうと言えるほど、読みやすくわかりやすく、実践しやすい書籍になっていると思う。
Q:どんな人が読むべきか?
A:個別株投資で失敗した人。また、高配当株投資やインデックス投資などで一定の成功をしているものの、どうやって次の段階に進んでいいのかわからない人などが最適。
私の肌感覚としては、高配当株投資やインデックス投資で成功するのは簡単だが、多くの人はそこでとどまらず失敗する。それは、次の段階に行くのが、難しいからだというのがある。
また、危険なことをしなければ誰もが儲かる金融相場が終わった途端、特にインデックス投資家は行き詰まり、急にポートフォリオの成長が止まって赤字が出まくり始める。そんな時に、多くの投資家が独自の身勝手な手法で、地獄の道を歩み始める。
そんな時に必読なのが、本書だと言える。
ここに書かれている知識は、新しい基本知識と言えるものが多い。それは、現代の相場で失敗先行者が作り上げた、これしかない手法、ということを逆に意味する。
よって、自分のテクニックに自信がある人であっても、のぞいてみる価値がある側面がある。逆にそういう人にとっては弐億 貯男氏の奇妙で珍妙な面を感じるだろう。
もちろん、初心者にとっても非常におすすめな書籍だと言える。
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