著者紹介
ヒトデ
1991年愛知県生まれの名古屋在住。
Fラン大学出身で、会社が辛くて会社を辞めたいという理由でブログを開始する。紹介できるものなら何でも紹介するというスタンスで「今日はヒトデ祭りだぞ!」というブログを開始。
当初は主に、マンガやアニメなどの紹介する雑記ブログとして始まり、アプリ『ねこあつめ』や高級爪切りなどで、アスセスのブーストを経験。4ヶ月で1万円を達成し、その後も順調にアフェリエイト収入を増やし続け、現在は専業ブロガーとして活動している。
リベ大の両学長『お金の大学』では、ブログ・アフェリエイトの執筆を担当する
ブログ界では有名だったヒトデ氏を、一躍全国区にしたのは、何と言ってもリベ大の両学長による『お金の大学』にて、副業のブログ・アフェリエイト部門の執筆を担当したことだ。
これによって、彼はこれから投資や副業をしようとしている一般人に知られることになった。それがきっかけとなり、本書のようないわゆる初心者本の執筆につながったのだろう。
ユーチューバーとしても活動を始め、コロナショックでFIREを達成
ヒトデ氏は単独ではなく、知人のせいや氏(住宅営業から副業系ブロガーに転身)とともに、ユーチューバーとしては活動を開始している。
そのチャンネルである『ヒトデせいやチャンネル』は、ただ現在ネタ切れ中のため、たまに行うライブ配信以外は休眠している状態。その動画の中の後半の配信では、コロナショック時に高配当株などに投資をし、現在はFIRE(早期リタイア)状態であるとのことを明かした。
ヒトデ氏のブログ開始時期は、ブログ飽和時代の2018年以降より前
ヒトデさんは、ブログで稼いだと言ってもかなり昔からスタートしており、ブログ飽和時代の前の成功者であることが注意点である。
なぜ、2018年がブログ飽和時代かというと、この近辺で個人ブログの数が健康食品・ヘルスケアのアフェリエイトの隆盛と共に勃興。
この飽和時期を狙ってグーグルが違法な薬品・ヘルスケア市場のブログを狙い撃ちした2018年末のいわゆる『健康アップデート』が起きる。この個人ブログの検索流入規制がGoogleよりされる前の一区切りが、ブログ開始の最後の好機だったという業界の認識があるからだ。
以下、ヒトデ氏のブログから彼の活動の年表を引用する。
副業時代
2014年12月:社会人1年目に、趣味で1つめのブログ「今日はヒトデ祭りだぞ!」を開始。
2015年5月:ブログが月20万PV達成
2015年12月:ブログ収益月20万円達成
2016年7月:ブログが月100万PV達成
2016年9月:ブログ収益月100万円達成
2017年2月:脱・社畜サイト:「今日は社畜祭りだぞ!」をオープン
2017年8月:ついに会社を退職。フリーランスへ
専業時代
2017年9月:無職を満喫しながらブログを書く
2019年1月:ブログ収益月500万円達成
2019年3月:名古屋でコワーキングスペース「ABCスペース」をオープン。
2019年3月:同時にブログ初心者のためのオンラインサービス「ABCオンライン」をスタート
2019年3月:同時に2つ目の法人「株式会社AB&Co.」を設立
2019年10月:人生で最も買った良かったものを集めたメディア「最高の一品」をオープン
2020年2月:youtubeチャンネル「ヒトデせいやチャンネル」をスタート
2020年3月:ブログ収益月1000万円達成
『「ゆる副業」のはじめかた』のまとめ&読み解き
ヒトデせいやチャンネル(YouTube公式)と内容はほぼ同じ
結論を言うと、私は本書を買って損をしたと思っている。
なぜなら、ヒトデせいやチャンネルの動画を全て見ており、この本のベースになっていた情報を全て知っていたからである。しかし、動画は再生時間数も長く、場合によっては通信費もかかる。
私は、この本の情報を得るのにおそらく60時間くらいは動画を見ている。
その点、本書は早い人なら1時間くらいで読み終えることができ、時間的にもお得だ。
よくまとまっている&動画を見る1/10くらいの時間省略にはなる
本書は、ヒトデさんが、動画で配信した内容をさらに圧縮・加筆しているため、買って読むことに確かに効率性が存在している。だが、肝心なのはブログの副業としてのオワコン性がどうなのかというところだろう。ひとまず、本書の内容を羅列していく。
- ブログの初期費用は年間1万円前後
- サーバーの設定・ブログの設定
- アフェリエイトサイトでの認証が必要
- 月1万円への具体的なロードマップを提示
- SEO(Google検索対策)の必要性の要点
- 書く内容の選び方(雑記・特化)
- SEOよりも必要な読み手への配慮
他のブログ本に比べて、上記↑で太字にしたところがヒトデ氏の大きな特色だといえる。
なぜ、ヒトデ氏は、ブログの初心者誘導人として人気が高いのか?
ブログ界で、ヒトデさんのネームバリューが高い理由として、詐欺性の少なさ、が挙げられる。通常、副業を勧めるセミナーや出版を行っている著名人は、ほぼ100%きな臭い。
彼にはそこが全くない。珍しいくらいセーフティーなのだ。
ヒトデ氏は、初心者勧誘でサーバー開設アフェリエイト収入を得ている
ただし、これは彼が初心者作手で稼いでいないことを証明しているわけではない。
現に、彼はキチンと初心者からサーバーの開設を誘導したアフェリエイトで莫大な収益を得ているという、判然とした搾取の側面はある。だが、彼の人間性がそれを覆っているだけで、その辺は一般の副業インフルエンサーと何ら変わりがない。
ヒトデ氏が「技術論」を語らない理由
本書の話に戻る。
ヒトデ氏のこの『ゆる副業』は、他のブログ初心者本に比べて、圧倒的に技術論を語らない、という特色がある。技術は必要だが、最低限のさらに下をいく、仮準備程度で終わっている。
グーグルアップデートやウェブ解析技術は最後に「気持ち」につながる
その理由は、結論を言うと『対策をしても意味がない』というところに帰結する。
Q:どのような人が読むべきか?
A:流れで考えると両学長の『お金の大学』を読んでいる人だろうか?
少なくとも、オワコン気味の不人気であるブログをあえて選ぼうとしている人が望ましい。
会社にバレにくく、楽しく長期でやれる副業を探す人に:消極的ブログ運営希望者向け
私がブログを始めたのは、やはり顔バレと会社にバレたら嫌だと言うのが大きい。
YouTubeでは声も出るだろうし、コメント欄が思った以上に荒れる傾向にあり、管理が難しいのは目に見えている。その点、ブログは自分で全てオーソライズできる。
稼ぎの即効性よりは、融通とかストレスの少なさ、長期での運用を考える場合、ブログは選択肢の中に入るが、だが実際は、ヒトデ氏のようなまさに『ゆる副業』という視点での書籍は少なかった。
つまり、稼げる風のインチキブログ本が多く出過ぎていたのだ。
そういう中で、趣味が合うのであれば本書は結構いい選択となるかもしれない。