『正直不動産』(7)(8)を読むべき人
- 不動産業者がなぜ威圧的な服装・髪型・態度を装うのかを知りたい人
- 不動産業者がなぜ人を騙しても平気なのかを知りたい人
- 三為業者・既存不適格マンションなどの知識を得たい方

『正直不動産』(7)内容
- タワーマンション
- 三為業者
- 公募売買
- 賃貸管理物件
- 既存不適格マンション
関連記事:『正直不動産、読んでます』で詐欺から身を守れ。現代を生き抜く防御マンガ。正直不動産:全巻解説
神嘘つき営業マン『神木』の登場
内容的には、プロ向けだが、この7〜8巻に関しては、なぜ不動産業者はそうなるのか?という、日本中誰もが一度は感じたことがあるであろう不動産業者の「騙し性」「威圧感」などに関する内容が多い。
この7巻に関しては、なんといっても主人公『財地(正直不動産)』の元上司である『神木』の登場であろう。嘘をつき、法律を犯しても平気な営業スタイルの『神木』に、著者たちはより多くの時間を割いている。
内容で重要なものは、世間的に非常にわかりにくい「三為業者」の利益中抜きスタイルを簡潔に表現している章が個人的には見どころだ。
また、既存不適合マンションについても、団塊世代の引退に際してのマンション売却で起きるトラブルとしてかなり上位に食い込む多さである。シニアの人は是非見て欲しいと思う。

『正直不動産』(8)
- 既存不適格マンション
- 賃貸仲介手数料上限値
- 契約解除
- 立ち退き
- フラット35
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不動産業者がなぜ、「威圧的」で「ワル感」を装い、「騙すのが平気」なのかは、『賃貸仲介手数料上限値』で取り上げられている。簡単に言うと、不動産業の契約は、メスを入れられたらドンドン値下げ要因を見つけてしまえる『砂の城』状態なのだ。
日本の98%が素直に支払ってしまっている契約手数料である3%が、実は「上限値」であるということはほとんど知られていない。その他にも上限値で設定されているサービス料は多い。
また、フラット35の盲点に触れているのも面白いところだと思う。
この8巻では先に触れた主人公の元上司『神木』が暴れに暴れまくる。しかしその姿は、私たちが普段召している不動産業者の象徴として実に自然である。彼らは人を騙すのに、常に抒情的なものを愛するのだ。この辺は、普通に生活していては絶対得られない情報なので、読むべきだと思う。
この(7)(8)を読めば、不動産業者へのアレルギー対策ができる。