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著者プロフィール
覆面作家:浅見陽輔
1988年生まれ、大阪府出身。大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科(応用生命科学専攻)修了。大学院修了後は金融機関に勤務。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト。
著作を読んで勝手に解釈したもう一つのプロフィール
以前、この著者のオーディオブックを読んだことがあり、今回リピートで別の書籍を読むことにした。
関連記事:オリックスの優待廃止を予言。優待株の地獄も解説『現役銀行員・証券アナリストがやっている トクする株主優待の選び方: たったの3ステップ!』浅見 陽輔
その書籍や本書を読んで、さらに勝手にプロフィールを書いてみようと思う。本著者、覆面作家:浅見陽輔のプロフィール・特徴は以下のようにさらに語ることができるだろう。
- 投資が下手くそ
- 子供がいる、しかもそれなりの年齢
- 太りにくく、筋肉がないことを嫌だと思っている
- 銀行に勤務しているが、稼ぐ部署にいないために非常に給料が安い
- 仕事が暇で、常に定時で帰ることができる
- 元理系だが、金融界のキラキラしたイメージで間違って就職してしまった
著者が副業を始めたのは、30代に入った頃で、この本を書く頃までには4年弱の副業継続している。その間、月額で2000円から30万円弱まで、副業収入を伸ばしている。
このオーディオブックも電子書籍の副業の延長で、自宅に10万円程度の機材を置いて、朝活の2時間を使って収録したとのこと。何度も録画しなおしたりして、大変なエピソードも書かれている。
目次
- はじめに:『Kindle出版の時給』はどうやって算出したのか?
- 第1章 Kindle出版で、どうやって収益が得られる?
Kindle出版で、お金が得られる仕組み
(1)本売れると売り上げの70パーセントが利益になる
(2)読み放題で読まれると、1ページ約0.5円の収入
(3)紙の本を作って、売ることもできる
ペーパーバックで得られる収益
ペーパーバッっくの販売戦略1・2 - コラム:文章が上手くなる方法
- 第2章【導入期】スタート〜月収1万円達成まで
【4ヶ月目】2冊目を出して、収益アップ
【5ヶ月目】実験的に出した3冊目では大ゴケ
【7ヶ月目】ついに収益1万円達成
【10ヶ月目】4冊目を出すも、あまりヒットせず
【14ヶ月目】ペーパーバックに挑戦
【15ヶ月目】新ジャンルの開拓&過去作のPB化開始 - コラム:デザインを学ぶ
- 第3章【転換期】Kindle出版の流れが変わった、ターニングポイント
【16ヶ月目】ツイッターを開始、A+コンテンツの作成、大幅収益アップ!
【17ヶ月目】別ペンネームでさらに新しいジャンルを開拓、まとめ買いページの作成、筋トレ本の4冊目を出版、収益がさらにアップ - コラム:「プロと戦わない」という戦い方
- 第4章【成長期】収益の急増〜現在まで
【18ヶ月目】別ペンネームの2冊目、あまり手応えなし、Audibleへの新規参入、Line公式アカウントの作成、収益が急増しついに大台へ
【19ヶ月目】作品数がついに10冊目へ、さらに大きく伸びた収益とその理由
【20ヶ月目】Kindle関連本の出版スタート - コラム:生存バイアスの罠
- 第5章 Kindle出版にかけた時間
初期の作業時間
中期の作業時間
現在の作業時間
「時間」をつくる技術 - コラム:究極の安定
- 第6章 Kindle出版の時給
【導入期】の時給
【転換期】の時給
【成長期】の時給
どう考えても不労所得ではない
アルバイトとKindle出版、どちらを選ぶ?
Kindle出版を上げる、最も重要なポイント
ゴールと現在を知る方法 - 【特典】Kindle時給算出シートについて
- コラム:なぜ時給1,000円を目指すのか?
恥ずかしいことを全て開示できる、露出狂的なノウハウ本
Kindle出版をしていなくても、多くの学ぶところがある本
この本の一番素晴らしいところは、あがきを克明に記録しているところである。
この著者は、出だしから最後まで無知すぎて壁にぶち当たりまくり、そして、それらの壁を当初想定したのと”全然違う”解決策でどうにか乗り切っていく。副業とはえてしてそう言うものなのだと思う。
この著者がぶち当たった壁の乗り越え方をリスト化してみる。
- 大衆的なテーマで失敗(筋トレ本)
→超限定的なテーマで対象を減らして再チャレンジで成功
例:ダンベルだけに特化した筋トレ本、太れない人用の太る本 - 10冊目を出したのに収益に相乗効果がない
→セット本の出版や巻末に全然関係がなくても、過去作の宣伝を載せる
プランとやってみて思い浮かぶことの違いを、当初から見込む
副業の失敗であったり、なかなか開始できない人に共通するのは、やりながら考えればいいと言う、側から見たらとても適切とは言えない、メチャクチャで適当な考え方だろう。
この著者も元々、しょぼい会社の勤め人だったので、当然、やりながら考えることの重要性などを理解していないし、それに期待してもいないようだった。ただ、将来の不安から、副業を始めると言うだけが、当初のかなり後ろ向きだが大きなモチベーションだったと言える。
後ろ向きな、カッコ悪い“思いつき”を試すときに結果を出す
この著者の結果を出す時の特徴は“後ろ向きな思いつき”を実行する時だと言える。
こんなことをやったら、読者は離れていくのではないか?(ダンベル専門ダイエット)、読みづらくなってしまうのではないか?(書籍内での自著紹介や無名なのにセット販売する)などがそれに当たる。
それでも、思いついて他の人がやっていない、ので、やってみようとする。それが本著者の私が多くを学ぶところだと言える。
例えば、無名なのにセット本を売る、に関しては、無名な浅見陽輔という弱小作家が、一般人から「セット本が出るくらい、地下では有名で信頼度がある著者なのか?」という誤解を誘い、それによって売上を上げる結果になったのではないかと、この本には分析が書かれている。
また、誰も書いていないと言うだけで、ダンベル専門ダイエット本を出して、それが大ヒットした理由として、日本全国の家庭に“買ってそのまま放置されているダンベルの数が実は膨大”にあったのかもしれないと言う結果論を著者は導き出している。
この世に“結果論マーケティング”という消極的なものが存在している
これらから導き出されるのは、積極的な思考を持つ先駆者が辞めた、もしくは思いつかなかったような差別化活動が、たとえクソみたいな消極的で馬鹿げたものであっても、ハマるケースがあると言うことだ。そして、その原因もまた、消極的で複雑である場合が多いということだ。
おそらくこの辺は世間で言われているマーケティングと全く違うものだろう。
だが、よく考えると個人の副業というのは、常にこの“消極的な発想”が、道を切り開いてきたのかもしれないと思えるところがある。その点で、ここまで徹底的に開示している書籍は、かなり貴重な資料となり得るのではないかと思う。
Q:どんな人が読むべきか?
A:副業のマーケティングに停滞感を感じていたり、壁を感じる人
到底この著者の努力の仕方は、誰もができるわけではない。ただ、この消極的な考え方は、一度読んだらなんとなくそのフィーリングは理解できる。
そして自分の中にある、封印してきた感情や簡単にできるのに馬鹿馬鹿しくて諦めた企画などにも再度目を向ける大きなきっかけになりそうな気がする。
こういう変な書籍は、非常に珍しい。
普通の出版社ではなかなか出さない類の魅力がある。
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