「礼節」は天才性に勝る『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』クリスティーン・ポラス(著)要約・概要
例示されるのは、ジョンソン&ジョンソンやGoogle(アルファベット)、フットボールの有名監督の実名など大企業・著名人である。内容はそれほど新規さはないから、さらっと読みこなしてしまう人が多いかもしれないが、これはかなり恐ろしいことである。
有名フットボールチームのコーチが、ドラフトの新人面接で「天才」と言われた学生を落とすシーンなどは、今まで決して具体例や個人名を出さずに書かれてきたことだ。本書でひたすら語られる具体例は、様々な礼儀本で語られてきたことと同じであるが、その具体的な数字や個人名、企業に驚かされる。しかも招かれる結果は、具体例の方がひどい。ひとつひとつ噛み締めながら、本書を読むべきだと思う。おすすめしたい本である。