オーディオブックアメリカの迷走を解決した名著。ニーズ探索やマーケティング理論を根底から覆す『ジョブ理論』クレイトン・M・クリステンセン これまでもマーケティングの名著があったり、市場調査、人口動態学的(コトラーやドラッカー)などの優れた研究があった、いまいち誰もそれをいかせていなかった。その理由は、彼らの定義する言葉の“結局は的外れ”な捉え方である。もっというと、言葉・定義としては多しくても“全く使えない”のである。そこを一発で解消したのが「ジョブ理論」である。 2022.04.28オーディオブック書評
オーディオブック残念本。こういう本に注意。見抜きにくいビジネス書籍の駄作対策も解説(ブログ主が)。『複利効果の生活習慣 健康・収入・地位から、自由を得る』ダレン・ハーディ 金利が福利をもたらすのは、機械的で無機的な側面であり、それは健康や地位とは関係ない。著者はこの点で、波及効果=福利効果、という大きく致命的な間違いをしている。 2022.04.27オーディオブック書評
オーディオブック最もノーベル経済学賞に近かった著者が“日本の2050年”を予測し、途中経過を全て的中。私たちは本書をどう読むべきか『なぜ日本は没落するか』森嶋通夫 世代の話をする前に、森嶋の日本分析での要である、日本人の組織論を先に見ておく必要がある。日本の企業や社会制度、学校制度は、当たり前と言えばあたりまなことだが、戦後に戦前世代が作った。そして、彼らにはそもそも「オリジナルで組織を作るノウハウ」は無く、当然のごとく、日本軍の組織論を使うことになり、日本の組織制度には奇妙な形で軍隊の風習が残り続けた。 2022.04.26オーディオブック書評
オーディオブック気がつけば凄いことができるようになっている“能力開花”の仕組み『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』 本書によって世界で初めて「天才が生まれる条件」を定義できたのではないかと思っている。天才はいつの時も、突如、そのシーンに登場し、周囲を驚かせる。かといって、努力や研鑽を全くしないタイプの天才はほとんど存在せず、また、競争が嫌いな天才(キャプテン翼的な)さえいる。これまで、そのようなタイプの天才が出現する理由が、まるで神秘のベールに包まれてきたが、本書を読むことで、実にあっさりその誕生のメカニズムが解明されたような気がした。 2022.04.22オーディオブック書評
オーディオブック時間稼ぎ、首切り、不正を静かにこなす。ビジネスリーダーのアンチヒーロー主義。『静かなリーダーシップ』ジョセフ ・バダラッコ ひさびさに素晴らしいほんと巡り会えて、とても感動している。なぜ素晴らしいかと言うと、この本は実に日本人にマッチしているリーダー像を描いているからだ。 2022.04.18オーディオブック映画制作書評
映画制作藝大卒の映画監督はどう読んだか? 資金集めの内幕から内容干渉まで『カバールの民衆「洗脳」装置としてのハリウッド映画の正体』西森マリー 本書のように、徹頭徹尾、全てが陰謀論でアメリカ人が極悪人だ、と決めつけて書籍を書くのはどうにも理解できないし、残念だと思う。西森マリー氏は、本書『カバールの民衆「洗脳」装置としてのハリウッド映画の正体』の後半部では完全にヒステリー状態となり、降霊的(シャーマン的)な文章となっている。 2022.04.17映画制作書評
オーディオブック突き放した文体で、何が表現できたか。一見、少年小説風の名作『悪童日記』アゴタ・クリストフ(独ソ戦関連書籍) 日本もこの本で描かれているのに状況は近かった。1954年に警察法の施行により警察が誕生し、時間をかけて全国展開するまでに、日本の犯罪状況は安定しなかった。その中で犯罪のメインは、少年少女だったのだ。 2022.04.14オーディオブック書評
投資最大55%オフ・平均11〜22%オフ。インフレ期を乗り切る激安クーポン本『FAN BOOK(ファンブック)』シーリズ(はま寿司・吉野家・一風堂・串カツ田中・デニーズ等) 最大55%割引!平均的に10%〜20%の割引!インフレを乗り切れ!ハイレベルクーポン付きムックは拡大中。 2022.04.12投資書評雑感
オーディオブック歴史検証は最小限で、ラノベ風(美少女・男性欲的)。ネット世代が、リサーチ小説で幸運を掴む『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬 この小説に登場する主人公を含め、やがてはほとんど死んでいく女性兵士(民間人も)たちの心の動きは、ソ連特有の文化背景に即しているものが多くある。例えば、後半で宿敵のナチスのスナイパーの恋人の持つヒューゴ・ボスの結婚指輪に関するエピソードがある。ここでは、女性の視点で戦時のファッションと政治性の物語が語られる。 2022.04.10オーディオブック書評
投資と映画濱口竜介作品を全て見ている藝大出身映画監督が語る『ドライブ・マイ・カー』:濱口監督らしさを排除した、経済的整合性への道 カンヌ国際映画祭での脚本賞を含む二冠からアカデミー賞の作品賞・監督賞などの主要部門へのノミネート、国際長編映画賞の受賞に至るまで、快進撃を続け、今や国民的な映画作家になった濱口竜介監督だが、実はその作家性の分析が案外きちんとされていないのは、案外知られていない。 2022.04.07投資と映画映画制作